おび内科・漢方クリニック|鎌倉市

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先進の内科診療と専門的な漢方治療のおび内科・漢方クリニック

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漢方治療について

漢方外来ではあらゆる御相談をうかがいます(お電話で漢方外来希望とお伝えください)。そのうえで、東洋医学と西洋医学双方の視点で患者さんを診察し、最適な治療を選びます。これは富山大学和漢診療学講座が提唱してきた「東西両医学の融和(寺澤捷年先生)」の精神を受けついだものです。病状によっては漢方よりも西洋医学的治療が最適と考えられる場合もあります。
その際は、適切な専門診療科や総合病院をご紹介いたします。また、診断や治療方法の選択のために必要に応じて血液・尿検査、レントゲン検査、心電図検査、超音波検査、内視鏡検査などもおこないます。

対象となる疾患

便秘、機能性胃腸症、慢性胃炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、再発性腸閉塞、慢性下痢、過敏性腸症候群、アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、虚弱体質、起立性調節障害、気管支喘息、慢性咳嗽、気管支拡張症、慢性腎不全、不妊症、生理痛、生理不順、更年期障害、冷え症、めまい症、生活習慣病、全身倦怠感、不明熱、癌治療に伴う諸症状の緩和、各種手術後の体力低下、慢性疼痛、軽度認知症、円形脱毛症など

予約からお会計までの流れ

・お電話で診察日時の予約 ⇒ 担当医の希望をお伝え下さい。
・受診 ⇒ 診察 ⇒ 検査(採血などを行います) ⇒ 院外処方箋発行 ⇒ お会計

 

例:3割負担の方、院外処方、お薬2週間分の場合
・初診時 約3,500円(診察料+血液検査料など[検査の内容で増減します]+処方箋料)
  約1,600円(薬局での調剤料+お薬代2週間分)
合計 約5,000円
 
・再診時 約1,500円(診察料+処方箋料)*検査がある場合は検査料が加わります。
  約1,600円(薬局での調剤料+お薬代2週間分)
合計 約3,000円


※医療用漢方製剤(ツムラ、クラシエ、コタローなど)、煎じ薬ともに保険診療です。
※お薬代は種類によっては上記金額を超えることがあります。

漢方治療の流れ

問診票の記入

診察前に問診票へご記入いただきます。
>>>問診表のダウンロードはこちら(ご自宅で記入、またはクリニック来院後に記入)

初診

漢方では診察のことを四診(ししん)とよびます。望診(ぼうしん)、聞診(ぶんしん)、問診(もんしん)、切診(せっしん)の4つの方法があります。目で見て診察するのが望診、鼻や耳できいて診察するのが聞診、会話で病状を把握する診察が問診、体に触れて病状をみる診察が切診です。切は切るのではなく接するの意です。

漢方では症状が出ている部位だけでなく、全身を診察します。脈をとり、舌の所見をみて、皮膚の様子、手足の冷え、腹部の触診*などをおこないます。なぜかと申しますと、漢方医学には陰陽・虚実・気血水・五臓という診断概念があり、人はこれらの調和の中で健康を保っていると考えています。症状がある部位だけを診察しただけでは、全身の不調が読み取れない事があります。そのため、いろいろな部位を診察させていただきます。

※江戸時代の漢方医、吉益東洞(よしますとうどう)は『腹は生あるの本なり。故に百病は此に根ざす。是を以って病を診するには必ず其の腹を候う』と言って腹診の重要性を説いています。

処方

四診で得られた所見を総合的に判断して漢方薬を処方します。血液検査やその他の検査所見を参考にすることもあります。当クリニックでは院外処方箋を発行します。お薬代には健康保険が適用されます。

再診

漢方治療はオーダーメイド治療ともいわれ、一人一人の患者さんに最適な漢方薬を選び、調合していく作業とも言えます。そのため、はじめからぴたりと合わせるというより、3回ぐらいの通院のなかで患者さんに服用後の反応を教えていただきながら調整をします。ちょうど、洋服を仕立てるときと似ています。まず体を採寸し、仮縫いをし、試着して、修正しながら仕立て、完成となります。

病状によってはこのプロセスが長くかかることもあります。病歴が長いほど改善するまでには時間がかかる傾向にあります。一般的に漢方治療は、数週間、数カ月、数年間の単位で根気よく治療することが大切だといわれています。漢方治療の進めかたは、ヨットで太平洋を横断するようなイメージです。「目的地までひとっとび」とはいきませんが、進むべき方向をしっかり見据えて、医師と患者さんが協力して進んでいけば、いつか目的地につくという信念で診療しています。

併診について

東洋医学と西洋医学の融和が患者さんにとってもっとも恩恵があると考えています。西洋医学の専門医に診療を受けながら、当クリニックの漢方外来を併行して受診することも可能です。その場合は、紹介状があると連携が円滑に進みます。まずは、ご相談ください。

副作用について

漢方薬による副作用は、間質性肺炎(0.004%)、薬剤性肝障害(漢方薬による肝障害は全薬剤性肝障害の0.01~0.05%)、偽性アルドステロン症(0.3%未満)、などが知られています。定期的な診察と3~4カ月ごとの血液検査をおこなっていれば後遺症を残すような重大な副作用が生じる心配はほとんどありませんが、ご不安な点があればご相談ください。

漢方薬の飲み方

錠剤、カプセル

そのまま、お水と一緒にのんでください。

エキス剤

1回分を約100~150mlほどのお湯に溶かしてのんでください。
(理由)漢方エキス製剤は溶かしてのむために顆粒状になっています。インスタントコーヒーとおなじで、お湯でもどすことによって本来の味わいや吸収が得られます。お湯にとかすと味が苦くてどうしても飲めない場合は、粉のまま服用しても結構です。飲まないよりは飲んだ方がいいからです。

せんじ薬

生薬の入った袋を約600mlのお水と一緒に土瓶または電気式ガラス煎じ器で煎じます。煎じる時間は約30分です。煎じ終わる頃には300ml程度に減っています。これを1回約100mlで1日3回服用してください。

ブシやウズなどの特別な生薬が入っている時は生薬の入った袋を約800mlのお水と一緒に土瓶または電気式ガラス煎じ器で煎じます、約60分煎じてください。煎じ終わる頃には300ml程度に減っています。これを1回約100mlで1日3回服用してください。
 
(注意)
室温や水温によって煎じ終わりの液量が増減します。その際は最初に加える水の量を調節してください。煎じる時間が5~10分程度長くなることは問題ありませんが、短縮はしないでください。加熱時間は効能発揮、副作用防止のために重要です。
(参考)
煎じる道具について(漢方薬局やインターネットなどで購入できます2015/1/1現在)
土瓶:1,000cc(約3,000円) 2,000cc(約4,000円)
電気式煎じ器:約12,000円~15,000円

服用時間

基本的には食前30分前、または食間(10時、15時、20時頃)にお飲みください。
(別途、指定があるときはそれにしたがって服用してください)
(理由)漢方薬はほとんどが植物を原料としたお薬です。そのため、食べ物と一緒に飲むと漢方薬の成分が食べ物の成分と反応して本来の効能が得られない可能性があります。たとえば、和風だしの繊細な味わいを感じたいときは、味の濃いものを一緒に食べないことに似ています。ただし、空腹で飲むと気持ちが悪いという方は食後に飲んでもかまいません。飲まないよりは飲んだ方がいいからです。

服用後の注意

漢方薬による副作用は、間質性肺炎(0.004%)、薬剤性肝障害(漢方薬による肝障害は全薬剤性肝障害の0.01~0.05%)、偽性アルドステロン症、などが知られています。定期的な診察、検査をおこなっていれば後遺症を残すような重大な副作用が生じる心配はほとんどありません。また、漢方薬を服用後1週間ぐらいはお腹の調子が変化することがあります。腸内細菌のバランスに個人差があるためです。多くの方はつづけて服用しているうちに回復します。ご不安な点があればご相談ください。

漢方Q&A

Q1.漢方薬はいつ頃からあったのでしょうか?

A1.漢方の医学書が紀元200年ごろに中国で編纂されたという記録が残っています。日本には紀元500年ごろに伝わったとされていますので、奈良時代には漢方治療が行われています。
漢方の「漢」とは「中国」を意味します。したがって、漢方とは中国の治療方法という意味です。その後、漢方医学は日本と中国でそれぞれ独自の発展をとげたため、現在では中国漢方を中医学(ちゅういがく)とよび、日本漢方と区別して呼びます。近頃、耳にする「和漢(わかん)」の意味は、日本=大和で発展した漢方という意味です。

Q2.漢方薬にはどういった種類のものがあるのですか?

A2.漢方薬の種類はエキス製剤とよばれる顆粒剤と、煎じ薬とよばれるものに大別されます。煎じ薬とは薬草の根や葉などを乾燥して小さく刻んだものを煮出してのむ漢方薬のことです。エキス製剤とは近年の医薬品製造技術の進歩により製造されるようになったもので、工場で大量に煎じ薬を作ってから水分だけを除去し、煎じ薬の薬効成分だけを顆粒状にしてパッケージに詰めたものです。製法の原理はインスタントコーヒーと同じですので、エキス製剤と煎じ薬の違いは自宅で手軽に入れられるインスタントコーヒーと、コーヒー専門店で豆を挽いてから入れるコーヒーの違いと思ってください。

Q3.どういうときに漢方治療をうければいいのでしょうか?

A3.基本的にからだの不調があれば、まず西洋医学的な診断を受けることをお勧めします。その上で、①西洋医学では治療方法がない(冷え症や虚弱体質など)、②西洋医学的治療の副作用が強くて治療できない(薬にアレルギーがあるなど)、③西洋医学的診断では異常が見つからないが体の不調がある(ふらつき、倦怠感、不妊症など)、④西洋医学的治療を長く続けているが改善しない(アトピー性皮膚炎、気管支喘息、慢性下痢症など)といった場合には漢方治療を考えても良いと思います。

Q4.漢方薬はどういうふうに効果がでるのですか?

A4.患者さん一人一人の病状や体質に合う漢方薬を選ぶことから始まります。それが決まれば、風邪、便秘などは服用して1日から数日程度で効果を感じることができます。慢性の病気では漢方薬の服用を続けるうちに、体が楽になる、肌のはりが出てくる、食事が美味しいと感じるなどの変化とともに、数週間から数ヶ月かけて問題となった症状が改善していきます。このように、効果のあらわれ方に違いがあるのは、漢方薬は病気そのものを消し去るという治療ではなく、患者さんの持っている治癒力をサポートして回復を助けるという治療だからです。したがって、患者さん自身の治癒力が旺盛ならば効果も早く、治癒力が乏しければ効果もゆっくりとなります。
そのかわり、症状が完全に落ち着いたときには患者さんの治癒力が高まった状態ですから、漢方治療も卒業することができます。なんでも治るというものではありませんが、薬に頼るのではなく、「薬の力を借りて自分で治す」それが漢方治療です。西洋医学的治療では薬の効果に依存する部分が多いだけに、治療を中断すると再発することがあります。これは患者さん自身の治癒力を高める治療となっていないからです。「他力」の西洋医学に対し、「自助」が東洋医学の精神です。

Q5.漢方薬は急性の病気にも有効ですか?

A5.どちらかといえば慢性の病気に対する治療が中心ですが、風邪やインフルエンザウイルス、急性腸炎などは1日で改善することもあります。とくに風邪やインフルエンザに対しては麻黄湯や葛根湯がよく用いられます。治療のコツはとにかく早く服用することです。何となく喉が変かな?なんかぞくぞくするな?とおもったらすぐにエキス剤をお湯に溶かして服用してください。明らかな咳や鼻水がでてからでは効果が乏しくなります。漢方薬はウイルスそのものを除去する力はありません。自己治癒力を助けるだけです。したがって、体内でウイルスが増殖してしまってからでは遅いという事です。ウイルスが体に侵入した直後に治療を開始すれば有効です。火事と同じで、ボヤのうちに消し止めることが大切です。ボーボーと燃えてしまってからではなかなか鎮静化できません。

Q6.「薬局でもらう漢方薬の効能書きには、いろいろな病名や症状が書いてあります。私の症状と違うものまで書いてありますが、薬はあっているのでしょうか?」

A6.たとえば、風邪のときに服用することの多い葛根湯の効能書きをみると「感冒、鼻風邪、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩こり、上半身の神経痛、じんましん」と書いてあります。葛根湯は風邪薬と思われていますが、乳腺炎や神経痛の治療薬として使われることもあります。それはなぜでしょうか。理由のひとつに漢方薬の歴史の長さがあげられます。
たとえば、痛み止めとして有名なアスピリンの成分は約100年前に柳から分離精製されました。当時は鎮痛剤として使用されていましたが、現在では脳梗塞や心筋梗塞の予防薬として使われています。これは一つの医薬品が異なる病気に効果を持つ場合があることを示しています。
葛根湯は、はるか昔の2,000年前から薬として飲み続けられています。したがって、風邪薬として飲みつづけられるなかで、ほかの病気にも効果のあることが発見され、それが伝承されてきた結果、冒頭に記したように多様な効能が書かれているのです。ちなみに2000年前にかかれた医学書である傷寒論に葛根湯の効能は「太陽病、項背強ばること几几(きき)、汗無く悪風(おふう)するは葛根湯之を主(つかさど)る」と書かれています。簡単に訳すと「熱がでる状態で、首の後ろがこわばり、汗はかかず、風が当たると寒気がする場合は葛根湯を飲むとよい」となります。この状態は現代的にいえば、風邪やインフルエンザの初期の症状を示しています。それで葛根湯の効能を現代風に翻訳した結果、「風邪に葛根湯」というフレーズが生まれたのです。
アスピリンのような単一成分の薬ですら、多様な病気に効く可能性があることが証明されていますので、漢方薬のように数種類の生薬が混合されていればもっといろいろな病気に効果を持つ可能性があるのです。これは我々の祖先が何百年も長い時間をかけて発見してきた業績です。
したがって、漢方薬の効能書きをみると、ご自分とは関係のない症状や病気が書いてあることがありますが、歴史の中で発見されてきた効能が現代的に書かれているのだと理解してください。ついでに言うと、どうしても昔の言葉を現代的にうまく翻訳できず、病名とは言えないような表現で書いてあることもありますが気にしないでください。
漢方の専門家は古典の記述や生薬の効能を熟慮したうえで、ひとりひとりの患者さんに適合する漢方薬を処方しています。現代的な病名にとらわれることなく、処方された漢方薬を服用していただきたいと思います。

Q7.「漢方薬に副作用はありませんか?」

A7.漢方薬による副作用は、間質性肺炎(0.004%)、薬剤性肝障害(漢方薬による肝障害は全薬剤性肝障害の0.01~0.05%)、偽性アルドステロン症、などが知られています。定期的な診察、血液検査をおこなっていれば後遺症を残すような重大な副作用が生じる心配は、ほとんどありません。また、漢方薬を服用後1週間ぐらいはお腹の調子が変化することがあります。腸内細菌のバランスに個人差があるためです。多くの方はつづけて服用しているうちに回復します。ご不安な点があればご相談ください。

Q8.「いつも飲んでいる漢方薬と西洋薬を一緒にのんでもいいですか?」

A8.基本的に併用が問題になることはありません。ただし、服用時間をずらす、似たような効果がある場合は減量する、などの対応が必要な場合があります。複数のお薬を同時に飲んだ場合に効果がどう変化するのかを事前にすべて予測することは難しいことです。したがって、定期的な診察を受けて、症状を相談したうえで、内服薬の調整を受けていただくことが重要です。

Q9.「急な発熱、腹痛などで具合が悪い時に、普段から飲んでいる漢方薬をのんだほうがいいですか?」

A9.漢方治療の原則は「先急後緩、先補後瀉」といいます。急な症状があればそちらを先に治療し、慢性の緩やかな症状は後で治療しなさいという意味です。したがって、発熱や腹痛などの急性症状があるときは、慢性症状のために普段から飲んでいる漢方薬はお休みしてください。急性症状が治ってから、再開してください。ただし、急性症状があっても日常生活をいつもと同じように送れるレベルであれば、普段の漢方薬を併用継続しても問題になることはありません。

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